確定申告の中では、自営業ではないサラリーマンや年金所得のみの一般の方、普通の人に多いのは医療費控除ですよね。テレビ番組でいい情報があったのでまとめました。イメージをつかむ参考までに。正確なところは堅苦しいですが国税庁タックスアンサー(医療費を支払ったとき https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/shoto304.htm)を確認してください。
医療費控除を分かりやすく言うと?
通院や薬代などで年間で自己負担した医療費のうち10万円を超えたぶん、または、総所得金額が200万円未満ならその5%を超えたぶんが、所得から減ってきます。
「所得があっても医療費などが高額だったら大変そうなので、税金計算の元になる所得から差し引いてあげましょう」、という控除です。
控除対象にできるかどうかは「治療が目的」かどうか
病院への入院・治療費・処方箋の薬代などは、当然ですが、それ以外にも含まれるものがあります。医療費としての目安は「治療が目的かどうか」です。ただし、最終的に認められるかどうかは税務署次第、というものもありますので、注意が必要です。
医療機関までの交通費
医療機関までの交通費は、公共交通機関を利用した場合には医療費控除の中の対象になります。病状などから急を要する場合には、例外的にタクシーもOKです。(領収書はもらって置いてくださいね) 電車やバスは家計簿や手帳にメモをしておけば、あとで税務署から問い合わせが来た時でも、それを示せば大丈夫です。領収書があったほうがベターですが、バスなどは難しいですよね。ICカードなら履歴を保管しておきましょう。
接骨院や鍼灸院
接骨院や鍼灸院費用は、怪我などの治療であれば医療費控除の対象ですが、健康維持の場合やリラックスのためのマッサージなどは対象外です。
薄毛の治療費
皮膚科での薄毛の治療費は「容姿の改善」が目的であれば対象外になります。しかし病気や治療によって生じた脱毛症の治療の場合には対象になる場合もあります。この辺りは税務署で相談したほうがいいかもしれませんね
ドラッグストアで買った漢方薬
ドラッグストアで買った漢方薬は、医薬部外品ではなく医薬品であることが必要です。また治療で必要かということで税務署が判断します。
PCR 検査
PCR 検査も必要になった方、いるかもしれません。他の病気で入院するために病院から 「PCR 検査を受けてくれ」と言われた場合には、他の病気のための検査と同様に治療してお考えられるということです。一方、出産の立ち会いのために 「PCR 検査を受けてくれ」と言われた場合には、病院から言われても病気の治療の一環ではないので対象にはなりません。
健康保険適用とは関係ない
また医療費控除の対象は保険適用には関係ありません。例えば、インプラント治療やレーシックの手術などは日本の健康保険の対象にはなりません。しかし確定申告では「治療」となりますので医療費控除の対象になります。厚労省か税務署かということですよね。
e-taxでの医療費控除入力は簡単だった
給与所得者で年末調整済みの源泉徴収票が一箇所のみで、なおかつ医療費控除のみの当サイト管理人の場合は、この医療費控除の入力はe-taxでもかなり簡単でした。年金収入のみの方も源泉徴収表が出ていればほとんど同じようです。
まず医療費の集計しておく
まず医療費の集計しておくのがおすすめです。医療費を受ける人ごとに病院・薬局ごとに金額を出しておくとスムーズです。医療を受けた人ごと、病院・薬局ごとに合計を入力していきます。医療保険などで補填された保険金については支払った医療費から差し引く必要があります。給与の源泉徴収票など、収入の部分は先に入力しておいてください。次の画面に行きますと「所得控除の入力」という画面に移ります。給与の源泉徴収票に入力した控除(社会保険控除など)については、既に入力された状態になっていますので、そこに医療費控除を足していきます。
適用する医療費控除の選択から入っていく
上のほうに「医療費控除」という項目がありますのでこちらから入ってきます。「適用する医療費控除の選択」という画面に移りますので医療費控除を選択するをクリックします。そうすると、「入力方法の選択」という画面に移りますので、医療費の領収書から入力して明細書を作成するという項目を選択して次に進んでいきます。もう医療費の集計フォームを作成した方や、別途明細書を作成していて合計額のみを入力すればいい状態の方は、該当の箇所を選択していただいて進んでいただいても大丈夫なようです。
医療費の入力
「医療費の入力」という画面に移りますので、「入力する」をクリックすると、指名を入力する画面が出てきますので、医療を受けた人が「支払先で支払った医療費の額」と「補てんされる金額」を入力します。領収書1枚ごとではなく、病院・薬局などの支払先ごとにまとめて入力していくこともできます。一件目が入力し終わったら、「続けてもう一件入力」というボタンのクリックすると、2件目以降入力できます。
補填される金額とは
説明を見てみると、「生命保険や社会保険などで補てんされる金額とは、生命保険契約などで支給される入院給付金や、健康保険などで支給される高額療養費、家族療養費、出産育児金などのことです。支払った医療費を補てんする保険金などの金額がある場合には、支払った医療費の金額からその医療費を補てんする保険金の金額を差し引くこと」とされています。
でも、保険金を多くもらう場合もありますよね。「この場合の差し引きの計算は、その補填の対象とされる医療費ごとに行い、支払った医療費の金額を上回る部分の補填金額は、他の医療費の金額からは差し引きません」という風になっています。総額から差し引くのではない、と言うことですね。支払った医療費の金額よりも補填金額の方が大きい場合、例えば一年支払った医療費は5万円で、補填される金額が8万円の場合、そのまま「支払った医療費の金額」を5万円と入力して「補填される金額」を8万円と入れてしまうと間違った計算結果が出てきてしま可能性があるので、こういう場合は、「支払った医療費の金額」と同じ、5万円を「補填される金額」の欄に入力をするのが正しいそうです。